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歌詞の書き方は意外と簡単!作詞のコツについて

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どうも、ロニィ(@ronii1025)です。

 

音楽をやっている方、特にバンドで「歌」のオリジナル曲を作っている方なら、必ず関わるであろうもの。


それが「作詞」です。

 

私も一時期、完全に趣味の範囲でですが作詞を頼まれて書いていたことがあります。
依頼を受けた当初は「憧れのバンドのようなイケてる歌詞をつけるぞー!」と意気込んでいたのですが、いざ言葉を並べてみると、なんかダサい、どっかで聞いたことある歌詞。

 

愛してる、会いたい、笑顔が一番、君ならできる…


アイドルソングじゃあるまいし、こんなありきたりな歌詞からは卒業できないものか。
もっと違った切り口で気持ちを表現できないものか。

 

そんな作詞の壁にぶつかった私が、今回は独自に研究して掴んだ「作詞のコツ」を紹介します。

まずは作詞の基本を理解しよう

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作詞は曲ありきのものです。
メロディのない詞は、歌詞ではなくポエムになってしまいます。
なので歌詞を書く場合は、曲に合わせた言葉を選定することが大前提!

 

一般的な作詞の「王道スタイル」というものがあります。
まずはこれを把握しておきましょう。

 

☆作詞の「王道スタイル」☆

Aメロ:状況説明。誰目線なのか、どこにいるのか、何が起きているのか等5W1Hを説明する。
Bメロ:Aメロで説明した状況の中で、主人公はどんな心情になっているのかを書く。
サビ:曲の中で一番伝えたいことを持ってくる。

 

ものすごくざっくり説明するとこんな感じです。

 

昨年恋ダンスでヒットした星野源の「恋」や、映画「君の名は」で社会現象を巻き起こしたRADWIMPSの「前前前世など、最近のヒット曲にもこの王道スタイルが使われています。

 

なので、まず作詞初心者はこの「王道スタイル」に沿って書くのがおすすめです。

 

ちなみに誤解のないように補足をしておくと、これはあくまで「王道スタイル」なだけであって、このスタイルから外れてはいけない!ということではありません

 

というかこの王道スタイルから大きく外れているけどヒットしている曲なんてのは、世の中いーーっぱいあります。

 

でも「よくある型」ではあるので、「どうやって作詞していけばいいか全く分からない」という場合はまずはこの型から入ると迷わなくていいですよっていうだけのことです。

ありきたりな言葉を言い換えよう!

 

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冒頭でも書いたような、色んな曲でよく見る歌詞ってありますよね。

愛してる、会いたい、笑顔が一番、君ならできる…

 

これでも間違いではありません。


でも多分この記事を読んでいる方はそんなストレートな表現では物足りないから読んでいるはず。
そしてどうせ歌詞を書くなら「もっとひねった言葉で書きたい」そう思いませんか?

なのでそんな時は「言葉を言い換えること」を意識して書いてみましょう。


例えば、
「愛してる」→心の中はあなたのことばかり
「会いたい」→その手に触れたい
「笑顔が一番」→泣き顔はもう見たくない
「君ならできる」→今まで乗り越えてきたように今回もできる

みたいな感じで、違う言葉に変換することをやってみましょう。

 

いきなり違う言葉なんて出てこないよーという場合は
類語辞典を使うといいアイデアが出てくることもあります。

thesaurus.weblio.jp

 

上記のような類語辞典で「愛している」と検索すると、
大事に思う、守りたいと思う…等といった別の似た言葉の候補を出してくれます。

この候補に出てきた言葉をきっかけに考えていくのもひとつの手段です。


あとは日頃から読書などをして語彙力を鍛えるのも重要ですね。

語彙力の鍛え方については、過去にボキャブラリーを増やしたい!効果的な方法は? という記事も書いているので良かったら参考にしてみて下さい。

 

テーマを2軸決めて作詞しよう

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私の場合、作詞をする際は必ず「テーマ」をふたつ決めます

 

ひとつは曲で一番伝えたいこと。
「あなたが好き」とか「世界平和」とか。
曲を聞いた人に何を伝えたいかを考えて、それをテーマに設定します。


そして、もうひとつは情景。
「海辺」とか「猫」とか。
恋愛や友情などの漠然としたものではなく、
なるべく「景色や物体としてはっきりイメージできるもの」をふたつめのテーマに設定します。

 

ふたつテーマを決めることによって、
「あなたが好き」×「海」みたいな感じで、作詞のおおまかな方向性を決めることができるのです。

 

ここまで決まればもうアウトラインは決まったようなもの。

あとは先ほどの「王道スタイル」に乗っ取って詞を考えていきます。

 

テーマ:「あなたが好き」×「海」

Aメロ:海辺の情景を描く
   (例:透き通るような青い海、夕日で赤く染まった海岸)
Bメロ:海辺の情景と主人公の心情をうまく掛け合わせる
   (例:想いが波のように寄せては返す)
サビ:「あなたが好き」という言葉を別の言葉に言い換える
   (例:嫌いといったら嘘になる、いつもあなたのことばかり)

 
上記のように、海に関する単語(青いとか海岸とか波とか)を散りばめながら、
サビでは言いたいことをちょっと言い換えて表現する。

 

それだけで作詞初心者でも「なんかいい感じの歌詞」が書けるかなと思います。

作詞の方法に正解はない!

 

今回紹介したテクニックはあくまで数多くある作詞の方法の中のひとつに過ぎません。

 

私はこのような方法で作詞をすることが多いですが、作詞する人によって、手法は様々ですし、その手法にも正解/間違いはないと思っています。

 

ただ「作詞って何?どのように考えていけばいいの?」と迷ってしまう場合に、
今回紹介したような方法もあるんだと、覚えておくとけっこう便利です。

 

何も考えずともフィーリングで素敵な歌詞を作る人は世の中たくさんいますが、
私みたいなセンスなんてないロジカルに考えたい!という人にはおすすめなので、もし良かったら参考にしていただけると幸いです。